不動産の資産価値として計るには、主に積算と市場価値があります。
積算は土地の値段と建物の値段を足したものです。
簡単ですよね?
銀行でお金を借りるとき、銀行では、まず不動産の価値をこのような方法で判断します。
ローンで借りられるのは、価値分だけと判断するためです。
さらに、借りる人の属性を判断します。
属性とは、その他の借り入れ能力のことで、事業収入やサラリーマンとしての収入も審査の大きな基準となります。
属性で物件が買えるか判断するのではなく、まず、物件がしっかりと価値あるものなのかを見分けるのが大事です。
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土地、建物を積算する
土地は、相続税路線価をもとに金額を判断します。
建物は、耐用年数をもとに金額を判断します。
土地
- 土地値 = 土地面積 x 相続税路線価
- 土地公示価格 = 土地面積 x 相続税路線価 / 0.8
- 土地公示価格 = 土地面積 x 固定資産税路線価 / 0.7
建物
- 建物 = 建延面積 x 再調達価格 x 法定耐用年数の残存年数 / 法定耐用年数
銀行は、土地値を重視します。不動産には土地が含まれますから、この分のお金を貸してくれる可能性が高くなります。区分マンションは、集合住宅ですから、こういった指標はありませんので銀行は価値なしとしてお金を借りられないことがほとんどということです。
土地公示価格は、アパートなどの賃貸物件を買うときの指標として判断します。土地値で買えるなら、なおさらラッキーです。
市場価値
不動産屋さんは、実際に売れている建物の価額を参考に金額を判断します。
一般的に売れている不動産価格を売価としている価格のことなので、その不動産屋さんによって価格が異なることもよくあります。
市場価格は参考にはなりますが、銀行は、まず積算と収益性を重視します。
返済できないものにお金は貸したくありませんから。
自分で物件価値を知るためには、ホームズ、ヤフー不動産などのポータルサイトで複数の物件を見て判断するというのも一つの方法です。
利回り価値
アパートなどの賃貸物件は、主に利回りを参考に判断して売値を決めていることが多いです。
積算価値と大きく乖離している場合も多く、そのような場合は銀行融資が少ししかおりないことが多いです。
銀行は、売ってお金にならないような物件にはお金を貸してくれません。
最近は、アパートを買おうとしている方が増えているため価格が上昇しています。
特に5,000万以下の高利回りアパートは、争って買われています。
物件が出た途端に売れるわけですから、こういった物件は安くする必要がなくなってきます。
積算が出なく利回りだけで買っていると、資産が残りませんから注意したいところです。