家賃滞納の相談方法と催促の方法

家賃の滞納については貸主(大家、家主、オーナー)にとっても、借主(賃貸人、入居者)にとっても大事な心配事のはず。

大家さんは、建物をローンで買っていることが多いですから家賃が無いと銀行にお金を返せなくなります。どうやったら家賃を払ってもらえるだろう?といつも考えているでしょう。

借主は、滞納すると追い出さられるのではないか?と心配で相談できずにいるかもしれません。

このようなお互いのことを、ここでは解消できればと考えています。

貸主から不動産屋に相談 不動産屋の解釈

千葉のとある不動産屋さんで客付けしていただきました。

この不動産屋さんは、入居者全てに滞納保証を付けているとのことでした。
つまり滞納保証を必須で借主は支払う必要があるというものです。

その他に、消火剤、24時間対応、鍵交換も付けています。

このような慣習は、不動産会社によって異なりますが、それにしてもお客様が入居時に結構な金額になります。

大家としては、賃貸のお客さんをなんとか探して欲しいと考えています。そのため、何件か不動産屋めぐりをしたときに、管理を請け負わないと募集もやる気が無いと感じるところがほとんどでした。

管理を依頼しなくても以下が借り主に要求されます。

・消火剤(任意)
・24時間対応(任意)
・滞納保証(必須

任意のものは断ることもできると考えられます。

借主の方としては、結構な金額になります。
「任意」というのは、大家側が質問したから答えてくれましたが、借り主の方が必ずしも全てを質問できるとは思えません。

その他に、クリーニング、鍵代を先に取る、または後に取るところもよくあります。

鍵のシリンダーは、わたしが交換していたため不動産屋の管理項目には入らないと言われました。

本来は、退出時の費用について、これらが必要になる説明をしてもらいたいところですが、どうもこの不動産屋はしてないと思われます。

24時間対応とは、不動産屋が営業時間外に借主から電話があった場合に電話を一旦受け付けるところのようです。

ここで必須となっている滞納保証が唯一大家が便利に使えるかもしれないと思う内容です。
不動産屋さんから、滞納保証についての説明もありませんでした。

滞納保証会社は、借主が滞納した場合に滞納保証会社に書類提出すれば借主に対して家賃要求してくれる仕組みです。

賃貸人から相談 家賃滞納の相談あり!

賃貸で貸した翌々月。スマホに電話あり。

スマホの電話帳にに登録してある借主さんから相談の電話でした。

そのときの実話です。

入居者さん
借主
すみませんが家賃が遅れそうなんですけど。
ちっぷさん
わかりました。
入居者さん
借主

入金は10日くらいになってしまいそうなんです。

ちっぷさん

わかりました。どうかされましたか?

入居者さん
借主

前の会社からまだ給料が支払われなくて。

ちっぷさん

わかりました。ではその日まで待ちます。

入居者さん
借主

入金したらまたご連絡します。

ちっぷさん

大丈夫かな?ちょっと、かなり心配ではあるな・・・

このようなやりとりがあり、家賃の遅れはあったものの無事入金されました。

このように事前連絡の相談があったから、まだよいのですがが、大家としては入金日の前後に確認しなければならず手間がかかるのは確かです。

また次の月も遅れて入金となりました。同じように電話相談があったので、まだ良かったとはいえ今後が気になるところです。

家賃の遅れは大家としては悩むことですが、家賃の入金に遅れがあるなら事前連絡を頂けなかった場合は滞納保証会社を利用するかもしれません。はやめ、はやめの相談と連絡はした方がいいですね。

大家から滞納保証会社に滞納の連絡をすると、滞納保証会社の支払い要求も厳しい口調となることがあるようです。そのようなことから、家賃が遅れる場合は、はやめに大家さんに相談した方がいいですね。

お金を払わないというのは、借りたものを返さないと同じようなことです。
滞納保証会社さんからの取立が厳しくなるのはごもっともなことと思います。

滞納保証を使うべきか?

滞納保証会社から借主さんへの支払い要求は、厳しい口調となることがあるようです。
そのため、大家さんとしては最後の手段として依頼するのがよいでしょう。

大家さんは、滞納した日から10日以内に滞納保証会社さんに「代位弁済請求書」を提出しなければならないと取り決めがありますから、それを過ぎると滞納保証会社から賃料の取立てをしてもらえません。

そのような場合は、大家さんの自己回収となりますから、この期間は焦ることになります。

1日でも遅れたからと滞納保証会社に書類提出して、その後直ぐに入金なんてことがあっても面倒です。不動産屋さんに相談すると契約日から2、3日待ってから依頼するのがよいそうです。

滞納保証を依頼すると借主さんにもプレッシャーを与えてしまいますから、なんでもお金ということも考えものかもしれないと思っています。

銀行やカード会社で、借入返済を1日でも遅延すればブラックリストで、全ての金融機関でお金を借りることができなくなります。
そのため万一、遅延するようであれば電話連絡必須です。

お金というものは非常に大事なものですから滞納というのは罪であるということを意識されなければなりません。

借主が家賃滞納しそうなときの相談方法

借主(賃貸人)が「家賃滞納しそう?!」と思ったときは、事前に必ず貸主(大家)さんに相談してください。

連絡・相談が無いと、1日でも入金日が遅れれば滞納となり、貸主は家賃保証会社に滞納請求してしまうかもしれません。

家賃保証会社に何回も家賃滞納の連絡をされると、次に家を借りたいというときに家賃保証会社に入れなくなるかもしれません。
そうなると、「入居することができない」といった最悪な自体になりかねません。

借主が貸主に連絡するときは、「入金日がいつになりそうか?」といったことを伝えてください。また、「遅延理由」も話しておきましょう。

嘘の多い人だと信用してもらえなくなりますから、嘘は避けたほうがいいでしょう。
話せない理由があるのであれば、「ちょっと話すことはできないのですが」でも仕方ないかもしれませんね。

不動産屋の対応

千葉の不動産賃貸会社では、滞納しそうだと相談・連絡をする場合は、直接、貸主と借主で話をしてくださいと言うそうです。または滞納保証会社を使うのが通例とのことでした。

東京の不動産賃貸会社では、滞納しそうだと相談・連絡をする場合は、不動産会社が相談窓口となってくれています。

いずれも管理は委託していませんから、不動産屋によって対応方法が異なるようです。

東京の不動産会社は、借主(賃貸人)にやさしく、千葉の不動産会社は厳しくなります。
どちらがよいかは、入居者様の状況次第となるかなと思っています。

お金を払わない入居者はお客様ではない

厳しいですが、借主(賃貸人)で家賃を払わないような方はお客様ではないとよく言われています。

これは当たり前なことです。

もし払えないなら、家賃の安いところに行くのがいいでしょう。

公団なども安いところがありますから探してみてください。

民間では、当たり前ですが、家賃の取立が厳しくなります。

不動産は初期投資した費用を回収するまでに数十年かかります。

ほとんどの建物は銀行からお金を借りて建物を建てていますから、家賃が無いと銀行に借りたお金を返すための支払いができなくなります。

銀行に借りたお金を返すことができないということは、とんでもないことですよね。最悪は、ローンを組んだ建物を没収されるだけでは済みません。

だから家賃滞納は罪だと考えます。
アパート、マンション、戸建てを借りている方は、その点をよく考えてみてください。

滞納保証は借主(賃貸人)に不親切か?

借主(大家)は、今月も遅延するのではないか?入金されたか?1日遅延したが入金されたか?と銀行確認しなければならないだけでなく心労もあります。

そのため、不動産会社に管理も依頼することが多いです。
貸主(大家)は、このような心労に耐えられるかになるでしょう。
かなり、嫌なことですからよく考えて管理委託するか考えてみてください。

このような手間を不動産屋にお願いしたところで、不動産屋に即時、滞納保証会社を使われるのであれば、管理を依頼する必要もないのかな?と思います。
これは貸主がよく考えなければならないことです。

借主は滞納保証会社を使わせてはいけないので、家賃遅延連絡(いつ払えるか)、支払い入金連絡は必須です。

貸す側、借りる側、両方に良い状態であることです。
また、仲介する不動産賃貸会社もその仲介が仕事ですから、しっかり仲介することが大切と思います。

滞納保証会社の対応

家賃を払わないための交渉となります。
借主(賃貸人)にいつまで払えるのか厳しく問われることになります。

滞納保証すると借主(賃貸人)も気分が良くなくなるでしょうから、滞納しないよう注意してください。

滞納は、してはいけないことです。

滞納保証会社の審査基準

家賃保証会社の審査基準は、さほど厳しいものではありませんが、過去の賃貸保証の利用履歴などを参考にされると考えられます。

事業者の場合は、その収入なども審査対象となることが考えられます。

利用には以下のような書類の添付を要求されますので不動産屋さんに相談しましょう。

審査時の必要書類

・保証委託申込書

・ご本人確認書類
・身分証明書(免許証、パスポート)、在職証明書、従業員者証、学生証

・収入証明書
・源泉徴収票、確定申告書、給与明細、通帳のコピー

必要なものは不動産屋さんが教えてくれますから、これらの中から必要なものを用意することになるでしょう。

滞納保証会社一覧

滞納保証会社には下のような会社があります。
不動産会社によって取扱っている滞納保証会社が代わります。

  • Casa(カーサ)
  • 4CSフォーシーズ
  • JID 日本賃貸保証
  • 日本セーフティー
  • 全保連株式会社
  • オリコフォレントインシュア
  • 新日本信用保証
  • グローバルトラストネットワークス
  • ALEMO(アレモ)
  • ジェイリース
  • ニッポンインシュア
  • ナップ
  • オーロラ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする